山本 聖子
六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011 公募大賞 グランプリ
出展作品
- 作品タイトル ただ、 山である。
- 展示場所 C-13 ミュージアムエリア 六甲高山植物園
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作品解説
六甲山に生息する植物の断面や表面を顕微鏡写真として撮影。
模様を透明ビニールシート上に拡大し、穴をあけることで作品はできています。
山本氏は以前から「内と外」について関心をもって制作活動をしてきました。
この膜を通して観ることで、六甲の自然の新たな側面を感じてください。
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山本 聖子Seiko YAMAMOTO
1981年、大阪府吹田市出身、在住。
主な展覧会歴
2010 | 個展 新世代の視点、山本聖子展「空白な場所」 (コバヤシ画廊、東京) |
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2010 | 吃驚BIKKURI (国際芸術センター青森、青森) |
2011 | VOCA展2011 新しい平面の作家たち (上野の森美術館、東京) |
幼少より育った千里ニュータウンは、区画整理された美しい街並みが広がっている。スーパーや学校、病院、図書館などはもちろん適度な緑地帯もあり、生活するのに何不自由ない場所である。
しかし私にはある違和感があった。マンションが立ち並ぶのにそこにあるはずの人間の生活が感じとれない私はマンションの窓を見上げながら、いつしか「内側」への興味を持つようになった。
学生時代は「器」というフォルムを使って「内と外」「存在すること」について研究してきた。それは素材が「間取り図」になった今も変わらない。
フレームとしてあるいはいれものとしての間取り図を、物件広告から丹念に切り抜き情報を削ぎ落とす作業は、空間を想定して描かれた平面図を、三次元へと改めて引き戻すかのようであった。それはマンションの外から窓の内側へと、ほんの一歩近づくような感覚であった。
六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011 公募大賞
グランプリ
14組の公募アーティストの作品の中から審査員による審査を行い、
山本聖子さんの作品「ただ、 山である。」が
六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011 公募大賞グランプリに選ばれました。