上田尚宏 / Takahiro UEDA
上田尚宏 / Takahiro UEDA
1986年 / 岡山生まれ / 東京在住上田尚宏 (2008 / 金沢美術工芸大学美術科油画専攻卒業、2010 / 東京藝術大学大学院美術研究科・先端芸術表現専攻修了) は、在学中より、「風景をつくる装置・風景をみる装置」を主なテーマとして、企業との連携を行いながら、立体、映像、音を含めた大型の立体作品などを制作する。
また、東京都墨田区にてSOURCE Factoryというスペースを運営し、東京の下町特有の風景の中で制作活動などを行っている。修了制作においてサロン・ド・プランタン賞を受賞。
出展作品解説
作品名 : into outer space神戸において、神戸港や神戸空港など様々なかたちの港とは大変重要な意味を持つものである。港は世界中の地域をつなげている。そして、港とはまだ見ぬ風景の入り口となり、その風景を想像するためきっかけともなり得る。出航した船は様々な風景を取り込みながら目的地に向かっていると言えるだろう。ここでの積み荷とは、「ある風景」の事なのかもしれない。しかし、今日では船とは地球上の、それも大気圏内にあるものだけを指している言葉ではない。宇宙にもまた、既に地球上の港を発った船が数多く存在しているのだ。その船はまだ見ぬ風景を想像する手がかりを発信している。私はこれを頼りに、六甲山に地上と宇宙をつなげる「港(作品)」をつくり、まだ見ぬ風景=「宇宙」を想像してみたいと思う。六甲山の「空」には、頭上の広大な外宇宙を遮ってしまう人工物もほとんど無く、加えて、身近な宇宙とも言える「森」という自然が豊富に存在している。その二つの「宇宙」を作品という港を通して意識的に捉えることで、六甲山とはどのような場であるのかを、あらためて知る事ができるかもしれない。
主な展覧会歴
2010 island LOVES FRESH (island・柏)、2010 東京藝術大学 先端芸術表現科 卒業|修了制作 2010 (BankART・横浜)、2009 SOURCE .sight vol.2 (SOURCE .sight / 墨田区・東京)、2009 墨東まち見世2009 (東京アートポイント計画) (墨田区・東京)、2008 金沢美術工芸大学 卒業制作展 (金沢21世紀美術館)、2006 eARTh quake S波 (金沢21世紀美術館)