遠藤幹子 / Mikiko ENDO
遠藤幹子 / Mikiko ENDO
1971年 / 東京生まれ / 東京在住1997年東京芸術大学修士課程美術研究科建築専攻修了、2001年オランダberlageinstitute 修了。
一級建築士としてoffice mikiko を運営する傍ら、途上国のHIV 陽性の母親を支援する「ヤギさんワークショップ」、その発展型として「ヤギ・ハウス プロジェクト」を展開。
「アムステルダム ピンクスターブルーム・モンテッソーリ校の校庭デザインコンペ展」(1998,De Ijsbreker,アムステルダム)、「箱根 Ar tLoop」(2007,彫刻の森美術館,箱根)、「ドラえもんの科学みらい展」空間デザイン(2010、日本科学未来館)、「こどものにわ展」(2010、東京都現代美術館)。親子で楽しめるワークショップも開催。
出展作品解説
作品名 : ヤギ・ハウス プロジェクト ~もしも建築やアートで命が救えたら?~アフリカ南部ではいま、妊産婦の5人に1人がエイズウイルスに感染していると言われています。薬や物資は提供されていても、農村部では識字率が低くテレビ・ラジオも普及していないため、保健に対する正しい知識も支援もなかなか広がらないのが現状です。遠藤が2008年にザンビア共和国を訪れたときに強く感じたのは、どうやって彼らが自発的に安全な治療を受けるきっかけを作るか、足を運びたくなるような場をどうやって作るか、でした。
「ヤギ・ハウス プロジェクト」は、現地の簡素な診療のための小屋を「ヤギ型」にリ・デコレイトすることで、より多くの人に愛着を感じてもらえるような場にしてゆくプロジェクトです。建築自体がメッセージをもち、命に向き合うきっかけになってくれたら、という遠藤の願いが込められています。
シンボルとして使われているヤギは、現地のHIV のお母さんが生活の糧を得るための大切な資産です。これまで遠藤は(財)ジョイセフと共に新聞紙のヤギ人形作りのワークショップを通じ、200人の参加者を集め、20匹のヤギを現地にプレゼントしてきました。ヤギ・ハウス プロジェクトでは、「もしも建築やアートの力で命を救うことができたら?」というテーマの下、これまで培ったパートナーシップをベースに、持続可能な連携体制を探ることから始めます。
本展はその第一歩として、六甲の間伐材と稲藁を使ってヤギ・ハウスの試作版を制作するとともに、新聞紙のヤギ人形やTシャツなど関連グッズを販売します。その収益は全て、ヤギ・ハウスのアイデアを実行するために、来春以降のザンビアの妊産婦施設の計画などで使われる予定です。
主な展覧会歴
1994 東京芸術大学美術学部卒業制作展 (東京都美術館)、
全国優秀卒業設計展 (銀座ポケットパークギャラリー)、
1997 Japan Art Festival in 沼津 竹のインスタレーション展、
1998 アムステルダム ピンクスターブルーム・モンテッソーリ校の校庭デザインコンペ展 (De Ijsbreker アムステルダム)、
2001 ベルラーヘ・インスティテュート修了制作展 After Generic City (オランダ建築会館 ロッテルダム)、
2004 建築家が提案するキッズコーナー展 (リビングデザインセンターOZONE)、
2005 プレイスケープ展 (ギャラリー foo)、
2007 箱根 ArtLoop (彫刻の森美術館)、
このもと展 (リビングデザインセンターOZONE)、
2009 JCD デザインアワード展 “ソウルデザインオリンピック2009” (ソウル)
関連イベント
2010年9月18日 (土) 遠藤幹子 ヤギさんワークショップ
SAVE MOTHER from AIDS「ヤギを作ってアフリカに贈ろう!」
※ このワークショップは終了しました。
建築家の遠藤幹子 + office mikiko による アフリカのHIV陽性のお友だちを支援するアートワークショップ・プロジェクトです。
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SAVE MOTHER from AIDS「ヤギを作ってアフリカに贈ろう!」
※ このワークショップは終了しました。
建築家の遠藤幹子 + office mikiko による アフリカのHIV陽性のお友だちを支援するアートワークショップ・プロジェクトです。
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遠藤幹子 オリジナルグッズ
ヤギさん人形 ¥600 ほかアフリカの妊婦さんとお母さんのためのチャリティグッズ。 売上の一部は、アフリカのHIV陽性者を支援する「ヤギさんプロジェクト」に募金します。
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