藤本由紀夫 / Yukio FUJIMOTO
藤本由紀夫 / Yukio FUJIMOTO
1950年 / 名古屋市生まれ / 大阪市在住藤本由紀夫 (1975年 / 大阪芸術大学音楽学科卒) は、聴く、見るといった日常的な行為に潜む気づきを私たちにもたらす作品を制作する美術家。70年代にはエレクトロニクスを利用した実験的作品を発表、80年代後半からサウンドオブジェの制作を始め、現在広く国内外で作品を発表している。
出展作品解説
作品名 : apollon's forest-アポロの森-
木々の間の小空間に置かれたベンチ。「silent/listen」の言葉が彫り込まれている。来場者はベンチに座り、周辺の木々の葉のそよぎを聞く。
アポロの森
五世紀の詩人マルティアヌス・カペラが、デルフォイの近郊のキラにある「アポロの森」について次のように語っている。「そよ風が樹々のあいだを吹き抜け、樹々がたがいに触れあうと、あるメロディが、ある甘美な音楽が、樹々のあいだから立ちのぼってくる」。ジョスリン・ゴドウィン「星界の音楽」(斉藤栄一訳)より。
主な展覧会歴
美術館の遠足 (1997年から2006年までの10年間、毎年一回、一日だけ開催) 西宮市大谷記念美術館/兵庫、名古屋市美術館、広島市現代美術館、国立国際美術館 / 大阪、和歌山県立近代美術館、アイコン・ギャラリー / バーミンガム、イギリス、兵庫県立美術館等で開催。プロジェクトとしては、アートプロジェクト「和歌の浦の丘」 (和歌山市高津子山 / 和歌山) がある。また、グループ展は、第49回ヴェニス・ビエンナーレ 日本館 (ヴェニス / イタリア)、Facts of Life :Contemporary Japanese Art (ヘイワード・ギャラリー / ロンドン)、心の在り処-日本の現代美術- (ルードヴィヒ美術館 / ブタペスト)、マルセル・デュシャンと20世紀美術 (国立国際美術館 / 大阪)、第52回ヴェニス・ビエンナーレ (アルセナーレ / ベネチア、イタリア) などが挙げられる。
関連イベント
2010年10月2日 (土) 藤本由紀夫講演会 音の宇宙※ このイベントは終了しました。
音や視覚にまつわる作品で著名な 美術家 藤本由紀夫が、オルゴールを使用した作品から環境を取り込んだ作品まで、自作に共通する軸について語ります。
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