磯崎道佳 / Michiyoshi ISOZAKI
磯崎道佳 / Michiyoshi ISOZAKI
1968年、水戸市生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修了。以前から磯崎道佳は、鑑賞者たちとともに作品を制作する参加型のプロジェクトを精力的に展開してきた。その特徴は子どもの遊びや発想にヒントを得たところにあり、子どもを対象としたパフォーマンスやワークショップも国内外で数多く実施してきた。とはいえ、磯崎の作品は子どものみに向けたものではなく、大人も十分に楽しめる。というのも、誰もが潜在的に持っている、子どものような好奇心が呼び覚まされるからである。
出展作品解説
作品名 : マキオ散歩 - パラシュートとマキオ / ソフト磯崎道佳は本展に2作品を発表する。ひとつは、六甲ガーデンテラス内にある店舗の屋根に設置した、ソフトクリーム型の白いビニール製の彫刻である。かねて六甲は酪農が盛んで、乳製品も親しまれてきた。そして、設置場所付近にはバス停や駐車場があり、車でこの山を訪れる人たちを迎える玄関口でもある。すなわち、六甲の名産品の形を模した作品は、歓迎の意を示す役割も果たす。一方、『マキオ散歩』は、マキオというキャラクターを気球で空に浮かばせて行進し、随所でパラシュートをまくという作品である。それぞれのパラシュートには北海道の人たちが綴った手紙が結ばれ、拾った人はメッセージを読むことができる。磯崎は現在、北海道在住。北海道と六甲山は似た気候で、酪農も盛んだ。つまり、磯崎は北海道と六甲の共通点を見出し、作品に取り込んでいる。
主な展覧会歴
「越後妻有アートトリエンナーレ」 / 新潟 (00年)、「カフェ・イン・水戸」 / 水戸芸術館 (04年) 、「笑い展」 / 森美術館 (07年) など。
関連イベント
磯崎道佳 「マキオ散歩 - パラシュートとマキオ」 開催※ このイベントは終了しました。
磯崎道佳の《マキオ散歩》は、マキオというキャラクターを気球で空に浮かばせて、パラシュートをまくという作品。
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